ごっこ!って?

ごっこ!って?

皆さんこんにちは!
今回は時期がやってきました!ごっこです。
ごっこってなんでしょうか?
アイキャッチでなんか魚かな?くらいはわかると思います。
そんなごっこについて研究していきます。

皆さんの想像通りごっこは魚です。
学名は「ホテイウオ」と言います。
写真で見てわかる通り七福神の布袋様に似ているからです。
ごっことは北海道や青森で使われている名前です。

カサゴ目ダンゴウオ科ホテイウオ属に分類される魚です。
日本では神奈川県三崎、福井県若狭湾以北の冷たい海で生息しています。
普段は水深100~1700m位の海域で生息していますが産卵期になると浅瀬に上がってきます。

ごっこの旬は?名産地は?

ごっこは主に北海道や青森でよく食べられている魚です。
旬は冬で12~4月です。 特に産卵期の2月あたりがもっとも美味しいです。
卵をびっしり抱えているからです。
その分メスはオスより値段が高いですね。ほぼ倍くらいします。
後ほど説明しますがごっこ汁にするには卵が必須と言っても過言ではありません。

名産地と言えば函館の恵山沖から北東に向かって鹿部あたりまでが
よく漁獲されるそうです。

因みにメスは産卵すると力を使い切り死んでしまいます。
一方、卵に精子を掛けて受精させたオスは卵を必死に守り、
生まれるまでの約2か月ほぼほぼ飲まず食わずなので
やせ細ります。 そして卵が孵ったの見届けて死んでいきます。
なんてはかない😌

ごっこの価格は?

ごっこの価格は時期によっても違って来て
旬の始まりの12月頃はまだ高くてメスだと1匹¥2000位しますね。
2月頃になると漁獲量も多くなり¥1000位まで下がります。
この時期を見計らって卵びっしりのメスと価格の安いオスを仕入れます。
オスはもちろん卵は持っていませんが、肉質がメスより美味いと言われてます。
卵は1匹分あれば充分ですので1匹づつ仕入れるのです。
こちらを使ってごっこ汁を作ります。絶品です。
作り方は後ほど説明します。

ごっこの栄養価は?

ごっこにはどんな栄養素が含まれているのでしょうか?

まずごっこにはたんぱく質、ビタミン、DHAが豊富に含まれています。
そして身質を見るとわかるようにコラーゲンたっぷりです。
このように栄養価の高い魚と野菜たっぷりのごっこ汁は美味しいうえ、
身体にも良い料理なのです。是非是非、家庭でも作って食べてもらいたいですね。

ごっこの捌き方!

ごっこ
左の大きい方がメス。右の小さいのがオス。

ごっこは丸くて可愛らしい体つきですがどうやって捌くのでしょうか?

ごっこは身体の表面がヌルヌルしてますのでタワシなどでこすって洗います。
ごっこのアゴ下あたりに吸盤があるので取り除きます。
そして吸盤の付いていた穴から包丁を入れ開きメスの場合は卵と肝を、オスなら白子を
丁寧に取り出します。

ごっこの卵と肝と白子
上が卵、左が白子、右が肝。



そして内臓を取り除き、熱湯を回しかけます。(霜降り)
表面が白っぽく固まりますので流水でしっかり洗い流します。

まな板にのせ口を包丁で切り落とします。
そして頭部を胴から切り離し、頭部は半分に割り、エラを取り除きます。
胴体は2枚卸しにし、ぶつ切りにします。
これで終了です。
身体全体がゼラチン質なのでこれで充分です。

ごっこばらし身

先ほど取り出した卵は塩をまぶして混ぜ50℃くらいのお湯に入れほぐします。
ヌメが取れてきたら流水で洗ってヌメを取り、水気を切ります。(しっかり取れなくても良い)
汁にするのも醤油漬けにする時もこの下処理はしましょう。
肝は残っている血を抜く為にスジに包丁などで穴を開け水にさらします。
白子はそのまま水にさらすだけで良いです。

これらの処理をすることで生臭みの無い美味しい料理に仕上がります。

ごっこ料理とは?

ごっこにはどんな料理があるのでしょうか?
先程から紹介しているごっこ汁がやっぱり王道でしょう。

他にも卵を使った醤油漬けやごっこの肝和え、生干しごっこの唐揚げ、バター炒めなどあります。
それぞれ見て行きましょう。

ごっこ汁!!

ごっこ汁

先ほどのぶつ切にしたごっこと大根、人参、長葱、豆腐なんかを入れた汁です。
鍋と言っても遜色無いですね。肝心なのは入っていた卵をたっぷり加えることです。
プチプチ食感とブルンブルン食感を楽しめる汁料理です。
後、この時期に獲れる「生のり」を加えると磯の香りが増して美味ですね。

生のり

作り方は
鍋に昆布、水を入れて火にかけ、沸く手前で昆布を引き出します。
昆布は産地が同じ真昆布を使うとより美味しくなります。
昆布の情報はこちらより👇

昆布とは! – 料理自由研究家ヒロカの小噺 (cuisinblog.org)

昆布を引き出したら下茹でした大根、人参、そしてぶつ切りにしたごっこを加えます。
酒も加えます。沸いてきたらアクがでるのでこまめに取り除きましょう。
醤油、味醂で味を付けて行きます。気持ち濃いめに付けて大丈夫です。
ある程度決まったら豆腐、海苔、葱を加えます。
最後に卵を加えて少々煮て、味を整えると完成です。
葱は中に入れずに薄く笹切りにしたものを上がりに乗せるのも良いですね。
〆にうどんなども良いですがおすすめは雑炊です。
作り方です。
ごっこの身は鍋で食べきります。しかし卵は残ってた方が良いです。
鍋に適量の洗った御飯を入れ少々煮ます。味を整えて溶き鶏卵を回し入れます。
仕上げにたっぷりの小葱を散らせば完成です。
海の旨味と香りたっぷりの雑炊に仕上がります。

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ごっこの卵の醤油漬け!

ごっこの卵の醤油漬け

卵は薄皮に包まれているので次の方法でほぐしてやります。
ザル・ボールに乗せた卵に50℃位のお湯を掛けます。
優しく手でほぐしていきます。
ある程度ほぐれたら流水に当てながら薄皮を流してしまいましょう。
ヌメもちゃんと取れていると思います。

この掃除はごっこ汁に入れる際もやりましょう。
生臭くなく仕上がります。

醤油漬けの漬け汁は
酒1:味醂1:濃口醤油1:昆布醤油2  くらいの割合で量を見て合わせ、
これに一晩漬けると完成です。アルコールが気になる方は一度沸かして飛ばしましょう。

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ごっこの肝和え!

ごっこ肝和え

肝和えは共和えとも呼びます。
要は肝を使った和え物の事です。

茹でた肝をすり鉢に入れ、味噌や酒、出汁、などの調味料を加えて当たります。
それを和え衣とし、炊いた(茹でた)ごっこの身と大根やネギなど和えると完成です。

酒の肴にもなる一品ですね。

ごっこの唐揚げ!

ごっこの唐揚げ

実はごっこには「生干しごっこ」なる干物が存在します。

その名の通りごっこを干したものです。
干すことによって旨味成分が増します。
こちらをぶつ切りにし生姜を効かせた醤油だれに漬けて
粉をまぶして揚げるだけです。 
骨は軟骨なので丸ごと美味しく頂くことが出来ます。

ごっこのバター炒め!

ごっこのバター炒め

こちらも干物の方を使います。
ぶつ切りにしたごっこを好きな野菜と一緒にバターで炒めるだけです。
おススメは醤油ベースですが、 塩・胡椒でも美味しいと思います。

以上代表的なごっこ料理をご紹介しました。
酢の物や蒸し物なんかも出来ますので色々楽しんでもらいたいです。

ぜひ冬の味覚を楽しんでください。ではまた!

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