
蜆(しじみ)のこと。
皆さんこんにちは!
今回は蜆についてしみじみと自由研究して行きます。
もくじ
蜆とは?
蜆(しじみ)とは二枚貝綱異歯亜綱シジミ科に分類される二枚貝の総称です。
日本在来種としては3種類あり、
汽水性のヤマトシジミ、
淡水性のマシジミ、セタシジミが生息しています。
*セタシジミは琵琶湖固有種です。
中国や台湾からの外来種であるタイワンシジミの繁殖の影響で
在来種のマシジミの存続が危ぶまれています。
良く聞くシジミの栄養素。
シジミにはオルニチンと言う物質が沢山含まれていて
肝臓に働きかけることから、
シジミの味噌汁は二日酔いに効くと言われています。

貝類に言える事なのですが
しじみは冷凍するとグアニル酸、アラニン、オルチニンが増加し旨味が増します。
日本のシジミ漁獲状況は?
日本で流通しているシジミは殆どがヤマトシジミであり、
汽水域に適応した生き物なので、普通の湖や海には生息していません。
*汽水とは海水と淡水が混ざっている水域のことです。
現在の日本でシジミ漁が出来る主な湖は
「網走湖」(あばしりこ)
「十三湖」(じゅうさんこ)
「涸沼」 (ひぬま)
「宍道湖」(しんじこ)
「湖山池」(こやまいけ)
などです。
日本有数のシジミが漁獲出来る湖をそれぞれ!
網走湖 あばしりこ (北海道)
北海道産の9割のしじみを漁獲しています。
コハク酸を多く含み旨味成分が多い。
十三湖 じゅうさんこ (青森県)
しじみ漁獲量は全国2位。
「寒しじみ」と呼ばれる越冬の為にアミノ酸を溜め込んだ、
ダシの美味しいしじみです。
涸沼 ひぬま (茨城県)
沼と付くが汽水湖です。
漁獲量3位。
黒々としたしじみが特徴で「涸沼の黒真珠」と呼ばれています。
宍道湖 しんじこ (島根県)
漁獲量日本一。
肉厚で大きい。
湖山池 こやまいけ (島根県)
池と付くが湖です。
一度淡水化されてしまったが、漁業者の努力により
汽水湖に戻した湖。
しじみの漁獲量も復活してきている。
その他、湖以外の有名産地。
北海道 天塩川、パンケ沼
青森県 小川原湖
宮城県 北上川
茨城県 利根川
大阪府 淀川河口
三重県 木曽川河口 などです。
しじみに旬はあるのか?
しじみには旬が年2回あります。夏と冬です。
産卵期である夏の旨味たっぷりのしじみを
「土用しじみ」と呼び、
秋~冬にかけて、越冬の為に栄養を蓄えた冬のしじみを
「寒しじみ」と呼びます。
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しじみの下処理(砂だし)のやり方。
しじみやあさりなどの砂地や泥に生息する貝類は砂出しをして下処理します。
流通しているシジミのほとんどは汽水域のヤマトシジミなので
砂だし(砂ぬき)には塩水を用います。(濃度0.3%~0.5%)
バットに穴あきのバットをかまししじみを重ならない様に広げ、
塩水をたっぷり注ぐ。3~5時間置いたら完了。
吐いた砂が穴あきバットからバットの方に落ちるのでまた吸い出すのを防げます。
塩水を捨てそのまま3時間位放置しておくと旨味が増します。
現在は砂抜き済みの商品もありますので活用してください。
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貝類放置の秘密。
しじみ、はまぐり、あさりなどの二枚貝は、
水のない環境では体内のグリコーゲンを燃焼させてエネルギーを得る。
この時に旨味成分(コハク酸など)を多く生み出す。
この代謝により
数時間空中放置しておくと旨味が増えると言われています。
お試しください。
しじみ料理
大体の方は味噌汁やスープとして使うと思いますが、
パスタや炊き込み御飯、酒蒸し、佃煮なども美味しいのでやってみてくださいね。

今回はしじみについて自由に研究してみました。
これからは身体に良い物を取り入れて行きたいですね。ではまた。
