
はまぐり。蛤。ハマグリ。!
皆さんこんにつは!
長い冬が終わりを告げようとしています。
つまり春の訪れです。
食材にも春がやってくるので春味覚に迫ります。
今回は蛤(はまぐり)にフューチャー。
桃の節句(ひな祭り)には欠かせない食材ですね。
それでは自由に研究していきましょう!
もくじ
はまぐりとは?
はまぐりはマルスダレガイ科ハマグリ属に入る食用の二枚貝です。
種類としては大きく分けて
ハマグリ、チョウセンハマグリ、シナハマグリの3つに分類されます。
またハマグリは内湾性(湾内に生息するもの)と
外洋性(外洋に生息するもの)がいて身の厚さや味が若干異なります。
ハマグリは
他の2種との差別化もあり「本ハマ」「本ハマグリ」とも呼ばれます。
日本では三重県桑名、熊本県などが名産地で有名です。
このハマグリは内湾性です。
味、香り、出汁は最も美味と言われています。
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チョウセンハマグリは
チョウセンと付いてますが朝鮮産と言う事ではなく、
元々日本に生息していた在来種です。
チョウセンハマグリは漢字で「汀線蛤」と書きます。
日本では千葉県九十九里、茨木県鹿島灘などが名産地です。
こちらは「地ハマ」とも呼ばれます。
日本国産のハマグリの8割はこのチョウセンハマグリです。
因みにこのチョウセンハマグリの殻は碁石の最上級材料にもなっています。
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シナハマグリは
本来日本には生息していなかった外来種。
原産は朝鮮、中国、そしてベトナム北部などです。
市場に出回っているものの多くは中国、韓国産のシナハマグリです。
ハマグリの名前の由来
ハマグリの名前の由来には2つ説があり
1つ目は浜にある栗に似た様な物と言う説。
2つ目は昔、小石の事を「ぐり」と言っていたことから
浜の小石(ぐり)でハマグリになったという説です。
ハマグリの旬はいつ?
ハマグリの旬は春です。
産卵期は5月頃からなので、その前の2月~4月が身も肥えて美味になります。
ゆえ、旬は2月~4月。特に3月頃がもっとも美味しいと言われています。
ハマグリはなぜひな祭りや結婚式には欠かせないのか?
ハマグリの殻はその同一のハマグリの殻でなければピッタリと合わないことから
「夫婦融和」とされ、一生一人の人と添い遂げるという願いの意を込めて
結婚式やひな祭り、縁起物の食材として重宝されています。
因みにハマグリの開いた殻に身を2つ入れるお吸い物を夫婦椀(めおとわん)と呼びますね。
なんだかほっこりする料理名ですね。
ハマグリの栄養素は?
ハマグリには旨味成分であるグルタミン酸やグルシン、アラニンが多く含まれ、
しかもカルシウムはどの貝類よりも豊富です。
またビタミンやミネラルが豊富で高タンパク、低カロリーのスーパーフードです。
貝類はほんと栄養たっぷりで美味ですね。
ハマグリの偽物?
ハマグリによく似た貝で「白ハマグリ」なるものが出回っています。
こちらの正式名称は「ホンビノス貝」と言い別物です。
元々は北米で生息していた種。
2000年頃から千葉県などで採れるようになり、
現在では千葉県船橋市、市川市などで多く採取されています。
産卵前の春と秋は美味ですが、ハマグリと比べると旨味は少ないです。
ただ価格が安いので貝を沢山食べたい時はホンビノスを活用するのも手ですね。
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またホンビノスに似た貝で「おおあさり(ウチムラサキ)」と言う貝もいます。
似ていますが別物で旬や味も違います。
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ハマグリに砂出しは必要か?
ハマグリに砂出しは必要かどうかですが、
必要です!
シジミや浅利などと比べると吐く砂(蓄積している砂)は少ないと思いますが、
やはり食べて「砂利っと」なるのは嫌ですよね。
しっかり砂抜きはしましょう。
砂抜き(出し)方法です。
平たいバットに穴あきバットをかまして2~3%の塩水とハマグリを入れます。
そして上から新聞や布を被せて暗くし4~5時間置くとOKです。
穴あきのバットをかますと吐いた砂が下に落ち、再び砂を吸う事を防げます。
注意ポイントは寒すぎて砂を吐かなくなるので冷蔵庫には入れず、
塩水の温度が高くなり過ぎないようにすることです。
時間を掛けない必殺技は塩水を40~50℃にすることです。
そうすると短い時間で砂は吐きますが鮮度は落ちヘタすると死んでしまいます。
本当に時間がない、すぐに調理する場合にだけにしましょう。
ハマグリ料理はどんなのがある?
ハマグリは貝なのでやはりスープが美味しいので
はま吸いや焼き蛤が鉄板です。しかしまだまだあります。
色々と見て行きましょう。
蛤吸い

ハマグリのエキスたっぷり旨味たっぷりのお吸い物です。
砂出ししたハマグリを鍋に入れ水を張り昆布を一枚加え火に掛けます。
沸いてきたら昆布を引き出し、出てきたアクを取り除きます。
そしてハマグリが口を開ければ出汁取りは完成です。
口が開いたらすぐ火を止めましょう。煮えすぎて固くなるからです。
そのスープをキッチンペーパーで濾し、薄口醤油、塩、味醂などで調味し、
椀に先のハマグリ、三つ葉などを盛り付け、スープを注げば蛤吸いの完成です。
焼きはまぐり

こちらもエキスを存分に楽しめる食べ方ですね。
はまぐりを直火で焼くだけです。
素材の旨味を直で感じる一品です。
焼き方は色々あるのですが汁をこぼさずに食すには
アルミホイルに包んで焼くと良いですね。
刺身

ハマグリのお刺身を見た事あるでしょうか?
帆立や北寄、牡蠣などは普通に生食がありますよね。
実はハマグリもお刺身にしている所があります。
やはり名産地の千葉県や茨城なんかです。
海外なんかでは普通に刺身で食しています。
普及しない理由は鮮度の問題より蛤吸いや焼き蛤が美味しすぎて
匹敵しないからなのだろうと勝手に推測します。
酒蒸し

酒蒸しは浅利でよくやるので作り方は割愛しますが
それを蛤で作るだけです。
旨味が酒の甘さと融合し何とも言えない海の幸の一品です。
白ワインなんかで蒸しても美味しいですね。
クラムチャウダー

クラムチャウダーとは二枚貝を具の主とし、
野菜と一緒に生クリームや牛乳を使って煮たスープです。
はまぐりを使っても美味しく仕上がります。
パスタ

浅利を使うボンゴレの浅利の代わりにハマグリを使ったパスタです。
浅利が一般的ですがハマグリを使っていてもボンゴレです。
マルスダレガイ科の貝を使うとボンゴレなんだそうです。
茶碗蒸し

茶碗蒸しの卵液にハマグリで取った出汁をたっぷり使い、
中にもハマグリの身を入れて蒸し上げます。
彩りに三つ葉なんかを添えて、アクセントに胡椒を一振り。
旨味たっぷり香り豊かな茶碗蒸しになりますので是非やってみてください。
時雨煮

ハマグリの煮物と言えばこの時雨煮です。
はまぐり以外の材料でもやりますが、やはりハマグリのは美味しいですね。
合わせ出汁を沸かし、ハマグリを入れ炊いていきます。
アクが出たら取り除きます。ハマグリに火が入ったらハマグリだけを取り出し、
煮汁を詰めていきます。とろみが付いてきたら先のハマグリを戻し入れ、
汁に絡めるようにさっと炊くと完成です。
針生姜を入れるともっと美味になると思います。
酢味噌和え

ボイルしたハマグリを酢味噌で和える「ぬた」ですね。
葱なんかと合わせると美味しく出来上がるでしょう。
からこ汁

こちらは北茨城や福島県あたりの郷土料理です。
はまぐりを醤油で仕立てたお吸い物です。
この地域で「からこ汁」は夏の風物詩だったそうです。
色々見てきましたが美味しい貝はやはり料理の幅が効きますね。
このような海産物を大切にするには海を綺麗に保つ我々の使命だと思います。
皆さまにとって春の楽しみの一つになれば幸いです。
沢山はまぐりを楽しみましょう。
ではまた!
