
寒ブリの季節がやってきます!
寒ブリ? ブリに寒いがついています。なぜでしょうか?
まずブリについて色々お話しますね。
ブリは皆さんご存じ出世魚です。
「ヤズ、ワカシ、ワラサ、イナダ」と成長によって名前がかわります。*各地でその呼び名は変わりますが
では何故呼び名が変わるのでしょうか?
それは料理屋に対する気遣いの一つなんです。
何故かと言うと料理の仕方によって魚の大きさが違うと
仕上がりや味、見た目がガラッと変わってしまうからなんです。
具体的に言うと、
ブリの照り焼きを80g位で作りたいと思うとします。
そしてブリを注文したのはいいが小さいワラサなんかが
納品されたらどうでしょう
80gの切り身にするには小さいですし、味も淡泊で美味しくない
しかも切って切れない訳ではないですが、歩留まりが悪い。
歩留まりとはその魚に対して過食出来る割合を言います。
なので料理屋としてはブリの基準の70~80cmクラスの
物が好ましいとなる訳です。
はたまた脂の乗りが程よく刺身にしたいので小ぶりのブリが
良いという料理人にはイナダというように料理人と卸し業者が
わかりやすくする為の目安になってるんですね。
それが成長具合によって名前を変える理由なんです。
昔の人の知恵も頭が下がりますね。
成長が著しい魚類には結構こういう名前になってます。
鰆やボラ、スズキなど。 気になる方は調べてみてはいかがでしょうか。出世魚は縁起が良いのでお祝い事には欠かせません。
今後書くかもしれませんが。
話は戻って寒ブリですがじゃあ何故寒が付いているのか?です。
寒ブリは何故そう呼ばれる?何故美味い?
ブリと寒ブリはそもそも何が違うんでしょうか?
それは何と言っても脂の乗りです。
寒ブリは採れる時期によっても場所にも関係しますが、
要は11月末~2月初め頃に採れる丸まる太ったブリの事。
この時期は越冬と産卵の為に餌となる小魚をたくさん食べ、
プクプク太って旨味の凝縮した脂を纏ったブリなんです。
なので寒ブリという名前をつけて差別化してるんですね。
このご時世、冷凍技術や輸送技術も発達してあまり旬という物を
感じなくなってきましたが是非生の寒ブリを食べたいものです。
寒ブリは寒ブリでも色々ブランドがある!?
美味しさを知ってもらった寒ブリですが、
採れる場所によって色々ブランド化されています。
まず一番有名なのが富山湾(氷見漁港)の氷見ぶりです。
味はもちろん脂の乗りと言えば格別ですね。
次は佐渡の佐渡一番寒ブリです。
その他福岡県玄海島沖の姫ブリなんかも有名ですね。
近年北海道でもブリは採れるようになってきました。
温暖化の影響で海水の温度が高くなっている証拠です。
今やサンマより漁獲量が多くなってきています。
ブリがサンマを食うからかなぁ🤣
天上ブリなるブランドブリがある位の品質になってきてますね。
皆さんもご賞味あれ!
今回は冬の味覚シリーズで鰤をご紹介しました。
ではまたしばらく冬の味覚を探してきます。
お楽しみに!